『数学的推論が世界を変える―金融・ゲーム・コンピューター』
執筆日時:
数学的推論が世界を変える 金融・ゲーム・コンピューター (NHK出版新書)
- 作者: 小島寛之
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2012/12/10
- メディア: 新書
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この本は買って得したと思った! ただ、帯は速攻破って捨てた……あんまり好きじゃなかった。
個人的には 『数理論理学』 → 挫折 - だるろぐ の参考書として読めるのがとても助かる。とりあえず、推論規則はゲームのルールのように覚えて運用すればいいんだってことが分かっただけでもだいぶ助かる*1! 『数理論理学』で躓いた導出図が少しだけわかった気がするので、これを手掛かりにまた頑張って読み進めていくつもり。
それ以外にも、ハイデガーの<被投性>と可能世界を結びつけたり、不完全性定理・対角化定理を応用して(金融)リスクを根絶する手段がないことを示したりするなど、エキサイティングなことが盛りだくさん。『理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)』にも少し通じるところがある。数理論理学がまだまださっぱりなので、筆者の言っていることが正しいのか自分にはまださっぱりわからないのだけど……
この本は『数理論理学』と一緒に、これからもじっくり読んで行こうと思う。というわけで、今回はさらっと感想をば。
*1:逆に『数理論理学』を先に斜め読みしたおかげで、Basic の概念なんかで躓かずに済んだところもあるw