4月9日:一人で恋愛映画見に行った ~『ソローキンの見た桜』

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安くチケットを譲ってもらったので、仕事じまいをした後、大街道まで出かけて『ソローキンの見た桜』を観た。日露戦争のとき、松山市にあったロシア人捕虜収容所を舞台にしたラブロマンス。「日露戦争時代のロミオとジュリエット」って触れ込みだけど……どうなんすかね。

ロシア兵捕虜に関しては、以前本で読んで多少は知っていたし、お墓にも足を運んだことがある。『坂の上の雲』にもちょっと描写があるよね。

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この墓地は山越の我が家からは約10分ほどの小高いところにある。いい塩梅に勾配があったので、ランニングコースにしていた。まぁ、毎日行くうちに飽きちゃってやめてしまったのだが……。もともとは違う場所にあったらしいけど、ここに移設されたと聞く。

それはともかく、映画ですよ、映画。松山が舞台ということもあり、市民には結構知られているタイトルだけど、実際見にくる人はさほど多くはないみたい。平日の夜ということを差し引いても、僕を含めて劇場に3、4人というのは少し寂しい。――とりあえず、ビールとポテトのセットを抱えてスタンバイ。

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この映画、なんとなくだけど『永遠のゼロ』の二番煎じというか、祖母(?)のラブロマンスを現代を生きる孫(新聞記者)が追う……という流れになっているのだが、現代パートの演出や演技がちょっと見ていられないレベルだった。そもそもね、地元の人間は坊っちゃん列車で移動しねえよ。松山の観光アピールも兼ねてるんだろうけど、それ見ただけで白ける。

でも、過去パートはフツーによかった。昔の三津浜ってあんな感じなんだろうか?(どこまで真面目に考証しているのかわからん) 墓地にあった胸像の大佐、動いてる!(しかも結構、再現度高い?) イッセー緒方はちょっと演技が大げさな気もするが、やっぱり安定していていいな。いい味出してる。

感想としては、「現代パートをサックリ削って、過去パートの尺を伸ばして掘り下げれば、結構いい感じになったのでは」と思った。ラブロマンスとしてはちょっといまいちだったので、なんかもっと盛り上がるポイントも欲しい。どうせ史実をベースにしたフィクションなんでしょ? 大胆にやっちゃってもよかったんじゃないかなぁ。

後日談

行きつけの居酒屋で「観たよ」っていったら、「ソローキン? どんな人が見に行くのかと思ったけど、目の前にいた」って言われて、思わず笑ってしまった。みんなが想像している観客像から、僕ほどかけ離れた人間もなかなかいないだろう。

あと、生まれて初めてムビチケのチケット使った。ムビチケ童貞を捨てられて満足。