最近読んだ本:『スキタイと匈奴』『ケルトの水脈』『トロイア戦争全史』『経済学と倫理学』
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今月は身内に不幸があって、本は少し読んだけど、ブログに書く気が起こらなかった(あまり考え事をしたくないときは、プログラミングのようなロジカルなことをしている方が楽しく、憂さが晴れるようだ)。とはいえ、何も書かないのもあとで振り返るときにアレなので。
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興亡の世界史 スキタイと匈奴 遊牧の文明 (講談社学術文庫)
- 作者: 林俊雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/01/12
- メディア: 文庫
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遊牧民の歴史を考古学的成果(+文献研究)を元に俯瞰した感じ。『歴史』を読んだあとだったので、とくにスキタイの部分は知識を整理するのに役立った。
アタイアス王のイメージがちょっと変わったのだけど、それはまた今度。
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- 作者: 原聖
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/12/10
- メディア: 文庫
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ケルト文明の話。なんか世界史で触れるガリア(ケルト)とアイルランドあたりのケルトが繋がらんなーというのは前々から薄々思っていたのだけど、そこら辺をクリアにしてくれる本。ちょっとブルターニュ半島(アルモリカ)の考古学っぽい話の比重が大きすぎた気もするけど。
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- 作者: 松田治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 文庫
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ペロッと読めて面白かった。個別の話は有名で、自分でも知っているものばかりだったけど、こうやって繋げて読んだのは初めてかもしれない。
登場人物のイメージ
- アガメムノン:もうちょい器量あってもええやろ
- メネラオス:お兄ちゃんに頼りすぎ
- アキレウス:まさにこれ「人間だけを殺す機械かよ!?」
- ヘクトル:一番好き。死んじゃったときは悲しかった
- パリス:ヘタレなのに弓は上手いんだな
- プリアモス:子ども殺されすぎて可哀そう……
- オデュッセウス:いくら頭がよくても、仲間をハメ殺しにするヤツは好きになれない
- ネストル:俺の好み系のジジイ
- 大アイアース:器量狭すぎ
- 小アイアース:ほんとこいつは……
- クリュタイムネーストラー:何回読んでも名前が覚えられん
- アイネイアス:トロイア側では使える方だけど、イマイチな活躍だったので『アエネーイス』読む
- サルペドンとグラウコス:俺はトロイア派だと思った
- 神さまたち:人間のやることに口を挟みすぎだし!
あと、地理の表現がなんとなくわかりやすかったのが印象的。ギリシア史関連の本は何冊か読んだけど、地理的なイメージを植え付けようとする表現にはあまり出会わなかった気がする。
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- 作者: アマルティアセン,Amartya Sen,徳永澄憲,松本保美,青山治城
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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- メディア: 文庫
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思ったより薄かった。センの思想のエッセンスって感じで、とくに新しい知見なかったけど、脳みそが少し整理された気がする。