『私本太平記』
執筆日時:
- 作者: 吉川英治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/02/05
- メディア: 文庫
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著作権が切れた文学作品などを無償公開する「青空文庫」に1月1日、同日で著作権保護期間が終了した柳田国男や吉川英治、室生犀星ら12人の作品が公開された。……
著作権が保護される期間は著作者の死後50年。期間の計算を簡便にするため死亡の翌年の1月1日から起算されることから、保護期間が終了するのも元日となる。
吉川英治の『私本太平記』を青空文庫で読んだ。高校の頃、世界史を選択してしまったせいか、日本史にはあんまり馴染みがなく、“太平記”と名の付くものも今回初めて読んだ。知ってた人物も、後醍醐天皇に足利兄弟、新田義貞、楠正成・正行父子、そして佐々木道誉ぐらいなものか。
読んでて思ったのは、日本ってえらい狭いな!ということ。九州から欧州まで、尊氏やら北畠やらが短時間でひっきりなしに往復してる。なんだか、戦国時代よりもぜんぜんダイナミック。あと、京都、獲られすぎやろ。何回占領されたのか、数えるのも面倒になってきた。戦闘の描写はあっさりしていて、義貞クラスでも「どこそこで戦死した」という扱いなのが寂しいけれど、まぁ、無常感があっていい気がしないでもない。
今は、新たに配本(?)が始まった『宮本武蔵』を読んでいる。どちらかというと『新・平家物語』の方を読みたいのだけれど、この調子でだいぶ先になりそうだ。