初期贈与と贈与規範に関する箴言

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能予而無取者、天地之配也。

『管子』形勢解

タダで受け取ったのだから、タダであげるがいい

『ローマ人への手紙』

市民が互いに感謝の気持ちを強め、それを維持するために、もっとも身近な場所に、三美神の神殿が設けられたのである。というのも、それこそが恩恵の象徴なのだから。恩恵を示してくれた相手には、今度は自分がお返しをしなくてはいけない。あるいは別の時に、自ら率先して恩恵を施す必要があるのだ。

アリストテレス『ニコマコス倫理学』

(三人の女神が)手を絡ませて、輪舞するかたちになっているというのは、恩恵の連鎖が手から手へとつながっていて、善を施すものに立ち返ることを示している。ひとたび連鎖が途切れれば、その輪も完全に壊れてしまう。だが、この輪がずっと続き、途切れることがなければ、これはとても美しいのである。

セネカ『恩恵について』

親切は親切を生む(gratia gratiun varit)。きちんと贈ったものは、けっして失われない。