ローマ人の名言88
執筆日時:
- 作者: 山下太郎
- 出版社/メーカー: 牧野出版
- 発売日: 2012/01
- メディア: 単行本
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僕は名言に飢えているタイプではないので、日頃はこういう本は買わないのだけど、書いたのが山下太郎先生だったので買った。
山下太郎 (学者) - Wikipedia
https://twitter.com/#!/taroyam
まだすべては読んでないけど、結構面白いな、と思う。一気に読むのはもったいなく感じてきたので、枕元においてゆっくり繰り返し読むつもり。
これまで読んだ中では、
OMNIS HABET SUA DONA DIES.
(一日一日、その日限りの贈り物がある。)
が気に入った。いい言葉だなって、素直に感じた。すべての(OMNIS)日は(DIES)それ自身の(SUA)贈り物を(DONA)をもっている(HABET)。これはマルティアーリスの『寸鉄詩』に載っているのだそうだ。エピグラムってヤツだ。
ところどころ、英語でも聞き覚えのある響きがあって、古代は現代につながっているんだなって思い出させてくれる(オムニバスとかドナーとか、って関係あるよね)。
VIXI.
(生き終えた≒死んだ≒私は今日を生ききった。)
これもラテン語らしい簡潔な表現で、グッとくる。ラテン語は主語がないっぽいので、こういう表現ができるらしい。死ぬときにドヤ顔でつぶやいてみたい。
なかには「QUO VADIS.(クオ・ヴァディス:あなたはどこへ向かうのか)」なんていう、どこかで聞いた言葉も含まれている(映画小説の題名! そういう意味だったんだ)。
そして一番ウケたのは、この言葉。
HOMO SUM.
(人間である。)
「だから、人間にかかわることで、私に無関係なものは何一つない」。そうだ! と心から思う。実は、この言葉が一番気に入った。
でも、ベッドでゴロゴロしていていてふと気づいた。「SUM」というのが「~である」という意味であるらしい。ならばこういうことじゃないか。
HOMO SUM.
(ホモである。)
名言台無し! お腹を抱えながら、昨晩は眠りにつきました。みなさんもお一ついかがですかネ。
個人的にはガッツリとラテン語の注釈が入っている方が勉強になって好みだけど、先生のWebサイトでそっちは全てカバーされているとのこと(さっすが!)。気に入った言葉があれば、検索して調べると二度美味しいと思う。ぼくも何度かお世話になっている、ラテン語を学ぶ上では欠かせないサイト。
PS: 学生時代にラテン語やっておけばよかったなぁ...