「あなたには弱者の気持ちがわからない!」

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それはそうかもしれない。

けれど、同じように環境・条件に恵まれなくても、それと闘って克服したり、折り合いをつけてのびのび生きているヒトたちはいる。同じ境遇なのに、えらい違いですね。それができないあなたは、やっぱりどこかおかしいんじゃないかな。

「違う、そのヒトたちは特別だ!」

それもそうかもしれない。確かに特別だね。僕にだって、自分にできる自信がない。でも、それは自分がやらない理由にはならないんだよ。「自信がないからやらない」というのはそのヒトの自由だけど、だからといって、「自信がないからやりません、だから助けて」とまで言う権利まではないのだよ。

僕にも惻隠の情っていうのがあると思うのだけど*1、その射程は短い。ゆっくりその射程を伸ばしている最中なんだ。歳だって俺のほうがずっと若いわけだし、それぐらいの時間をくれてもいいでしょう。何にしろ、家族や友達が先だからね。

あと、最後にこれだけ言わせて。「お客様は神様だ」っていうのを客が言っちゃいけないように、「弱者を救うべき」っていうのを弱者が言っちゃいけない*2。まぁ、別に言ってもいいんだけど、言ってばかりの弱者と何も言わない弱者だったら、僕は後者と一緒に生きていきたいですね。後回しにしちゃうけど、ご勘弁願いたい。

強くて恵まれていて毎日ぬくぬく暮らしてる奴なんかほんと一握りだし、たとえそんな人が目の前にいたとしても、僕らには関係のないことじゃないですか。なんでそんなつまらないことに振り回されて、周りを傷つけるハリネズミみたいになっているのだろう。僕にはさっぱり分かんないですね。