11月8日:鹿島神宮と香取神宮の梯子参り

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土曜朝8時、今にも泣きだしそうな空のもと、潮来方面へ出発。鹿島神宮と香取神宮の梯子参りにでかける。鹿島神宮には以前、参拝したことがあるが、My 一之宮御朱印帳を持っていくのを忘れた。今回はそのリベンジ(← 誤用)と、その姉妹社である香取神宮への参拝を兼ねた小旅行だ。

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ハハッ! 練習巡洋艦は最高だぜ!!

SUICA が通用しない未開の土地

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佐原駅で鹿島線に乗り換え。ここからは SUICA 不毛の台地が広がる

市川駅から成田駅までは総武快速のグリーン車で。その先は成田線・銚子行きに乗り換えて佐原駅へ出、そこで鹿島線に乗り換える。この佐原駅は SUICA 文明の東限で、この先は交通系 IC カード不毛の地が広がっている。出発駅から切符を買うのがベストだが、もし僕のようにいつも通り SUICA で入場したおっちょこちょいさんは、ここで一度改札を出て、切符を買いなおす必要がある。そのまま鹿島神宮駅まで乗っても SUICA の降車清算には応じてくれるが(入場は不可)、手動対応なので改札が詰まるためおすすめしない。

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交通系 IC カードの文明に浴さないこの地では、昔ながらの磁気切符を利用するほかない

SUICA が使えないにもかかわらず、鹿島線の車内は SUICA の広告ばかり。SUICA への憧れをこじらせたゆえであろう。哀れなことである。

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鹿島線の車内広告。SUICA 文明への憧憬を感じさせる

――とまぁ、さんざん Dis ったけど、このあたりの風景は嫌いじゃない。北浦を渡るときなど、まるで水の上を電車が走っているかのようだ。

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水の上を走る鹿島線。先頭車両がおすすめ

鹿島神宮

10時半ごろかな? 鹿島神宮駅へ到着。この鹿島線は2時間に1本程度しか運行していないので、ちゃんとスマホで時刻表をメモしておく。

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塚原卜伝マンション

鹿島神宮は、駅からそれほど離れてはいない。道もほぼ案内通りにいけば迷うこともないはず。途中、剣聖・塚原卜伝の立像があるが、そのそばのマンションはまだ入居者募集中だった。剣聖の像を見下ろしながら暮らす生活は、さぞ楽しいことだろう。

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鹿島神宮の大鳥居

鹿島神宮は武神タケミカヅチを祀る神社。香取神宮に祀られているフツヌシとタッグを組み、地上で楽しく暮らしていたオオクニヌシ脅し説得して立ち退きさせた(「代わりに家をクレメンス (´;ω;`)ウゥゥ」と頼まれて立てたのが出雲大社)。それに不満を抱いたオオクニヌシの息子・タケミナカタを史上最初の相撲で破った関係で、相撲の神様ともいわれる(んで、タケミナカタが逃亡した先が、諏訪大社)。あとは、地震なまずを抑える役目をやらされたり……最近はサッカーへの加護も厚く、鹿島アントラーズを AFC 制覇に導いたとか、導かないとか。

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人参にむしゃぶりつく神使さま

今回は2度目の参拝なので、前回はできなかったことをやってみた。御朱印帳は拝殿の向かい側の道を入ったところにあずけ、まずはシカの餌やり。鹿島神宮はシカが神使としてあがめられており、神社の一角で買われている。100円で餌を買えば、近くまで寄って触れ合うことが可能。まぁ、シカと戯れたいなら奈良に行った方がいいけど。

あと、奥の院の先まで行った。坂を下っていくと、御手洗というやたら水がキレイそうな池があったりする。

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おてあらいじゃない、みたらし。

歩くのが面倒になったので、ここの茶店でお団子と抹茶をいただいた。お団子は3色異なるのがついてきて、いろんな風味を楽しめる。

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お団子と抹茶のセット

ちょっとデカくて口に入らん&きなこがこぼれたのが難儀だったけど、うまうま。

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古代米

古代米の試供品もいただいた。ちょっと味は薄目で、もちもち感がある。ネイティブお赤飯(?←自分でも意味が分からんが何となく)みたいな感じ。ごちそうさま。

奥の院を挟んで、御手洗池と反対側の要石もまわり、ゆっくり帰ってきたら御朱印もできあがっていた。これでミッションを1つコンプリート。

うなぎ

まだ次の電車が出るまでには時間があったので、お昼ご飯もここで済ませた。

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貧乏なので並。

瓶ビールを1本開けたころに、ほくほくなウナギがでてくる。この辺りは成田といい、ウナギがおいしいのかな? さっきお団子を食べたばかりなのに、ペロッと平らげてしまった。お会計のとき、おばちゃんが和服をほめてくれてほるほるしながら店を出る。

香取神宮

鹿島神宮の次は、香取神宮へ向かう。古代は浦を挟んで向かい合っていたのではないだろうか――距離はそんなに離れていない。佐原の一駅前、香取駅で降りて徒歩で向かう。

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結構遠い

改札は神宮と反対向きにあるっぽい。ぐるっと回って踏切をわたり、ゆるく左に曲がる道をてくてくと進む。駅からは2キロほど、アップダウンもあり、なかなかだるい。なにか地元のマラソン大会があるらしく、所々でその準備をしている人を見かけた。

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香取神宮の大鳥居

30分ほど歩いてようやく到着。ちょっと疲れた。

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紅葉の残る参道

参道はもみじの緑と赤で彩られていて、写真写りはともかく、眼には美しい。境内の規模は鹿島神宮よりは少し控えめだろうか。しばらくあると本殿に出た。

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本殿

社務所に御朱印帳をあずけ、番号札を受け取り、しばしあちこちをうろうろする。

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茅輪の準備

年末年始の神事にでも使うのだろうか、茅輪の準備が行われていた。あまりこういう祭事はみたことがないんだけど、どうやるんだろうね。

御朱印を受け取った後は、要石などをめぐる。このあたりがまだ、浦にただよえる国であったころ、地中には大鯰がすんでいて、たびたび地震を起こしていた。それを抑えるため、地中深くに石棒をうちこみ、大鯰を抑えたたのだとのこと……まさか串刺し? かわいそーす。

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つい動かしてみたくなるんだよねぇ

この要石、香取は凸型、鹿島は凹型なのだろう。だからなにって感じだけど、なにか意味があるのかしらん。

これで参拝は終了。商店街にあるおしゃれな喫茶店でコーヒーをいただきながら、バスを待った。言い忘れたけど、香取神宮からはこのあたりを周遊するバスと、東京へのバスが出ている。僕のように何も考えず成田線・鹿島線を使うより、バスを使った方が早かったりするのだ……(吐血

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周遊バス。佐原駅にもいける

帰りのバスは、客が僕一人で、運転手さんといろいろ話ができた。佐原には古い町並みが残っていて、最近は香取神宮とそれを梯子する客が増えているのだとのこと。運転手さん換算で3割増しというのだから、大したものだと思う。伊能忠敬ゆかりの地でもあるので、それも併せて訪ねてみるとよさそう。あと、僕は知らなかったのだけど、ほかにも息栖(いきす)神社というのがあり、このあたりでは三社と称されているのだそうな。まとめて参拝すればよかったね。

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今回の小旅行の終点・佐原駅

ちょっと雰囲気のよい佐原駅でバスとお別れ。成田まで出て、また総武快速(疲れたのでグリーン車)で帰りました。今度来るときは、佐原の街並みなどもみてみたいかな? そんじゃーね。

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今回の戦利品