日記：相変わらず眠れない

眠れない

不眠というか、不規則な睡眠が続いている。寝ておきたいときに寝られず、眠ってはいけないときに眠くなる。

寝床に入るとき暗くするとか、あったかくするとか、まぁ、そういうありきたりな対策はあらかたやった。それでもダメなので、要するに精神的なものだろうと思う（精神的といえば聞こえはいいが、要するに「仕事めんどくせえな」みたいな感情だ）。精神のコントロールは難しい。コントロールしようという気持ちそのものが、精神を圧迫する。

なので、最近は、寝よう、眠ろうと頑張ることをスッパリ諦めて、眼が冴えているときにやれるだけの仕事を片付けておき、コアタイムに眠くなっても少しの気合で切り抜けられるように準備をしておくことにした。眠い時は、時間を決めて少しだけ寝る。水曜日と木曜日はそれが功を奏し、ストックの蓄積が安心感をもたらしたのか、睡眠サイクルにも改善の兆しが見えてきていた。

けれど、金曜日はダメだった。連絡がチグハグで、ぽっかりと長い待機時間ができてしまったのがダメだった。なにもせず、ただ眠気に耐えるだけの時間はつらい。いつもなら、そんな時間は投機的実行でもして有効活用する。でも、こんな状態では無駄になったときの徒労ばかりが気にかかり、何も手につかない。「なんで効率よくやろうと思わないんだろう、これを先にすれば、空いた時間であれを進めることができるのに」と、先方の苛立ちばかりが募る。思いやりが失われ、いつもサービスでやっていた配慮もアホらしくなり、「お前らでやれ」と投げやりになってしまう。そして、それがすれ違いを生む。自分にも勘違いがあることに気付くが、うしろめたさを反省に昇華できない。意固地になってるなぁ、と気づいた途端、張っていた気がスッと抜け、軽い吐き気がこみあげてきた。

「あぁ、今日はダメだな」

――と思ったので、その日の仕事はすっぽかすことにした。無職になって、こういうことをしたのは初めてだ。さいわい、最低限のノルマは水曜日と木曜日のストックで達成されている。あっちには悪いと思ったけど、まぁ、いきなり潰れるよりはマシだろう。来週からまた頑張ればいいということにした。

それにしても――眠れないっていうことを差し置いても、最近はだんだんパフォーマンスが下がっていることを実感する。業界もあと何十年ともたないだろうし、先々のことも考えないと詰むなぁ、などと後ろ向きなことばかりが思いやられる――かといって、何も思いつかないのだけど。今までのことをリセットして新しいことするのって、こんなにしんどいことだったのか。以前にも乗り越えてきたことなのに、前回、どんな気持ちでそれをやり遂げたのかが思い出せない。なるほど、ダメになるときはいっぺんにダメになるものだな、と少し思った。

とにかく、今週はすごく長く感じたが、無事、また生き延びてしまった。週末は好きな時間に好きなだけ寝ようと思う。軽く飲みに行くのもいい。世間一般的な人たちが飲みに出る時間にちゃんと起きていられればの話だけど。