『ダンケルク』

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雨がしとしとと降る月曜日の午後、なぜかポッカリと時間が空いたので、近所のシネコンで映画でも観るかと思い立った。本来、こういう日に外へ出る趣味はないのだが、きっと空いているはず。

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――と、そこまでは予想通りだったんだが、まさか自分一人で見る羽目になるとは思わんかった。

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開演までキョロキョロしてたんだけど、結局誰も入ってこない。バタンと遠くでドアが閉まる音だけがして(係員が閉めたんだろう)、場内は真っ暗になった。俺がポテトをバリバリと食べる音だけが響いている。さすがにちょっと寂しさを感じながらビールをチビチビ飲んでると、映画泥棒やらなんやらの前置きが終わって映画が始まった。

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今回観たのは『ダンケルク』。第二次世界大戦でナチスドイツに大陸から叩き出されるイギリス軍の脱出劇を描いた……らしい。

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陸・海・空それぞれの事件が同時進行で・細切れに切り替わるという趣向になっているけど、同にも迫力が足らんなーと思った。冒頭の攻撃から逃れるシーン、時折現れる爆撃機、ちょっと間延びした空戦、船倉が穴だらけになる描写で敵の脅威を描いているんだけど、それだけなのであんまり緊迫した空気を感じなかった。

まぁ、そのあたりは『プライベート・ライアン』みたいなのを想像してた自分が悪いのだけど。

でもさぁ! もうちょっと、こう、派手になんないかね! 救出劇だって、爆弾が降り注ぐ中、徴発された民間船で海岸線が埋め尽くすぐらいの規模でやってほしかった(ウソはいくない!)。

小さなエゴのぶつかり合いの中で、ちょっとした助け合い、義務と貢献が語られ、なんとなくいい感じで終わる……みたいな感じで、面白くなくはなかったけど、まぁ、Twitter であんまり話題になっていないのも分かるかなって感じの出来だったように思う。僕みたいに月曜の午後、暇だったらオススメ。

それにしても、途中で亡くなった子が英雄扱いになってるのが自分的にはちょっとわからんかった。読解力なさすぎなんやろな……。