半年前にフラリと丸亀に行った話(3)~丸亀城の石垣、高過ぎ

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さて、塩飽の島へ船で渡り、チャリンコで小一時間ブラブラし、ふたたび丸亀港に戻ってまいりました。ちょうどお昼過ぎ、いい感じに運動もしたしおなかが空いた。

というわけで、本日二食目のうどんですが……その名も“バサラ天ぶっかけ”。二尾の大きな海老天を大胆に配することで、京極家のカブトを再現したという逸品でございます。

今から城に上ろうというボクにはピッタリのボリュームで、味の方もなかなか。丸亀って本当にいいところやな……。

さて、おなかも満足したところで、今度は港とは逆の方、予讃線を越えて南へ向かいます。丸亀城は予讃線の車窓からも小さく見えるので、地図を見なくてもたどり着けるかと。

で、ふもとまで来たのだけど――。

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石垣が高杉晋作、じゃなくて高過ぎ。下から上まで、石垣だけでこんなに高い城って初めて見たかもしれない。これは伊賀上野城よりも高いですわ、たぶん(バイク:鈴鹿から伊賀上野・名張 - だるろぐ)。

頂上にポツンと建っている現存天守閣は少し寂しげだけれども、かつては石垣の上に塀と櫓が巡らせてあったはずで、かなり立派なお城だったのではないでしょうか。天守のほかにも、大手一の門・大手二の門などが現存しており、それぞれ国の重要文化財に指定されているとの由。

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お濠を渡って小さな門(大手二の門)をくぐり、右に折れると――

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大手一の門。枡形虎口っていうのになるのかな? ここでまず敵の勢いを止めて三方から集中攻撃するのですな。アブない。もともとはこちらが搦手(裏口)だったのですが、のちに改められて海側のこの門が大手門(正門)になったのだとか。

そして一ノ門を突破して左に折れると(敵の進路を屈曲させて防御するのはお城の基本だよね!)、ながーい坂が。

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あとで知ったのですが、この坂は“見返り坂”と呼ばれているのだそう。登り切ったら、つい振り返ってしまうんですな。かくいうボクも見返して写真を撮ってしまいました。まんまと乗せられてしまった感がある。

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それにしてもこの城は石垣がきれいですね。反り返らんばかりに、キッチリ積んである。屋島のあたりを歩いた時も感じたのですが、四国は石材が豊富なようで、割とぜいたくに使ってますな。墓石やら地蔵までパクッて築いたという大和郡山城(こっちも行ったので今度紹介しますね!)とはエラい違いだ……。

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そして、三の丸、二の丸を過ぎると、天守のある本丸。江戸時代にこの地を治めていた京極氏によって築かれました。

もともとは慶長2年(1597年)に生駒親正(秀吉の三中老の一人)が豊臣秀吉から讃岐17万石を与えられ高松城を本城とし、この亀山に支城を築いたのが始まり。江戸時代になって一国一城令により破却されそうになりますが、時の藩主・生駒正俊が立ち入り禁止&カモフラージュ作戦でこれを回避。生駒氏がお家騒動で出羽国に転封され、代わりに肥後国から山崎氏*1丸亀藩をたてるとその政庁となります。その後、山崎氏が三代で断絶。そこへ播磨国龍野からやってきたのが京極氏でした。近江源氏・佐々木氏から分かれた名族ですね(山崎氏も佐々木氏の支族)。

我が町・松山の城に比べるとこじんまりとはしていますが、それでも風格のある三層の立派なもので、日本にある十二の現存天守のうちの一つでもあります。

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なかには“刀らぶ”のキャラクターがいました。あんまり知らないのでよくわからんのですが、京極家にゆかりのあるカタナさんだったりするんでしょうか。

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天守からの眺めは絶景。丸亀の街と瀬戸大橋、そして塩飽の島々が一望できます。

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下に降りると、地元のゆるキャラ・とり奉行骨付きじゅうじゅうが踊っていました。

骨付きじゅうじゅうは丸亀のご当地グルメ“骨付き鶏”の化身だそう。汗をかいているのは炙られているからか。あと、カメを抱いています。丸亀だけに。

実はこの骨付き鶏、まだ食べたことがないんですよね! 知り合いによるとかなり旨いのだそうな。そのうち食べたい。丸亀はうどん以外にもおいしいものがたくさんあるっぽいので、また開拓しに行きたいものです。

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とりあえず、今回は福引(骨付きじゅうじゅうストラップを買ったらチケットがもらえた)でゲットした骨付き鶏味のポテチで我慢。帰りの特急しおかぜで食べましたが、関西だし醤油味と同じぐらいおいしかったです。

*1:始祖・山崎片家は六角氏からでて信長についた近江衆の一人。明智光秀の娘を正室に迎えており、本能寺の変でも明智側についたが、光秀の敗死で秀吉に投降し、所領を安堵される