鍋焼きうどんが松山のソウルフードらしいので、ちょっと食べてきた。

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松山に引っ越してそろそろ1年になるけど、まだ鍋焼きうどんを食べてなかった! というのを、『おへんろ』の松山編を見て思い出した。

そういえば、『永遠のゼロ』の漫画版でも主人公が食べてたね。

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永遠の0 : 1 (アクションコミックス)

永遠の0 : 1 (アクションコミックス)

ここにでてきたのは「ことり」という店だけど、今回は「アサヒ」に行ってきた。どちらも銀天街(松山市駅から大街道(松山城への入り口)に伸びる商店街)のちょっと入ったところにある。松山市駅から歩いて、大街道に向かって左へ曲がるあたりにある小道を覗いてみれば、たぶんどちらかはすぐに見つかると思う。

ちなみに、松山では長年「ことり」派と「アサヒ」派で血で血を洗う抗争が続いているのだそうだ。たいへん恐ろしいことである。

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一人で訪れると、畳敷きの座敷へ案内された。メニューも何もないので、とりあえず「鍋焼きうどんください」と注文。店内を見回すと、棚においしそうな稲荷寿司がならべてあったので、それも頼んだ。一つか二つか聞かれたので、一つだけ注文することもできるのだろう。自分は二つ頼んだ。文庫本を開き、稲荷寿司を一つ、二口に分けて食べる。フツーに美味しい。

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すると、アルミ(?)製の鍋にはいった鍋焼きうどんが到着。

ちょっとびっくりしたのは、この時点でお勘定を要求されたこと。慌てて財布をお尻のポケットから抜く。お会計は、鍋焼きうどんとお稲荷さん2個で720円。鍋焼きうどんだけなら500円ぐらいなんじゃないかな。“たまご”と注文を通す声が聞こえたので、生卵入りとかもできるのかもしれないが未確認。

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ふたを開けた見た。ゆげゆげー

しっかり火が通ったやわらかいおうどんが、甘い出汁の中に。香川県人なら怒髪が成層圏に達するであろう、ふにゃふにゃなおうどんだけど、出汁の甘さも相まって、なんだか優しい感じがする。っていうか、昔、母ちゃんが夜食で作ってくれたうどんと似たような味がするわ。具のとりあわせも、そんな感じだしな。母ちゃん、このレシピ知ってたんだろうか。

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出汁まで全部飲んで完食。割とお腹いっぱいになってしまった。

たぶんB級グルメグランプリに出しても優勝は望めない気がするけど(インパクトないし!)、のんびり、まったり、温かい、松山らしい食べ物かもしれないなと思った。とくに、この季節にはよく合う。