Surface Pro 3 気になるところ【発熱編】

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負荷がかかると右背面がかなり熱くなる。下手したら火傷しそう。これはタブレットとして使う時には致命的だな。

――とはいえ。

使い方を考えれば、この問題は割とクリアはできそう。

というのも、ストア アプリであればそこまで負荷はかからず、めちゃくちゃ熱くなることはあまりないからだ。

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神様が温めたジュースと同じぐらいの温度。

ずっと使ってると手は汗ばむけれど、まぁ、仕方ない。左側はあまり熱くない(これは温度を筐体全体に逃がすのを失敗してるの? 筐体全体が熱くならないようにわざとそうしてるの?)ので、そっちを持つといった運用で回避できるかも。

2 in 1 デバイスなのだから、2つのスタイルを使い分ける

基本的にデスクトップ アプリはバッテリー消費や CPU 負荷をあまり考えずに作られている。やりたい放題だ。

一方、ストア アプリでできることが確かに限られている。しかしそのおかげで、バックグラウンドタスクが暴走してバッテリーを無駄に食う、なんてことは基本的には起こりえない。

CPU 使用率クォータ 更新時間
Windows アプリがロック画面上にない場合 1 秒 2 時間
Windows アプリがロック画面上にある場合 2 秒 15 分
Windows Phone アプリ 2 秒 15 分

(参考:バックグラウンド タスク リソースの制限

また、バックグラウンドのストア アプリは勝手にサスペンド状態になるので、いくら同時に立ち上げても無駄なリソースを食うことがない(ハズ)。それでいて、画面分割によるマルチタスクも可能で、iPad ほど不便ではない(便利とまでは言う気がないが)。

従来のノートパソコンはデスクトップ アプリをメインに使ってきた。しかし、デスクトップ アプリはリソース管理が甘いので、バッテリーの持ちや発熱にシビアなタブレットにはあまり向かない(ちゃんとコントロールされていれば別だが)。その点、ストアアプリはタッチ対応だけでなく、リソース管理という点でもタブレット向きなのだと思う。

結局のところ、Surface Pro 3 は 2in1 デバイスなので、二つの使い方ができる。

――タブレットか、ノートパソコンか。

けれど使い方を間違えば、タブレットとしては落第点で、ノートパソコンとしてもクラムシェルタイプでいいじゃん、ってことになってしまう。

なので、ベースはタブレット利用で快適な低発熱・省電力な構成にしておき、いざとなればノートパソコンみたいにデスクトップ アプリもバリバリ使える――そういう認識で使う方が、Surface Pro 3 のポテンシャルをぐっと引き出せると感じる。少なくとも、デスクトップアプリをバリバリ使う発熱歓迎なスタイルで「Surface Pro 3 はダメ」と決めつけてしまうのは勿体ない(どこぞのブログで、そういうのを見かけたが)。

タブレットとして使う場合は常駐アプリをなるべく切り、負荷の少ないアプリを利用するべきだ。しかし、より高い利便性とパフォーマンスが必要な場合は、そういう風に使うこともできる。これまでのノートパソコンの感覚で使えばよい。そのためにも、タブレットスタイルでより広い利用シーンに対応できるよう、ストア アプリはもっと充実してほしい。デスクトップ アプリの Twitter クライアントに頼らなくてもいいように……。

おまけ

セットアップ直後はサーチインデクサが走ったり、OneDrive や Dropbox の同期処理でディスクアクセスが多かったりするので、発熱が避けられない。Windows Update も当てなきゃいけないし、入手当日はタブレットとして使うのはちょっとあきらめて、慣らし運転に充てるという気分でいた方がいいかもしれない。