Internet Explorer 11 のユーザーインターフェイス

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Desktop IE

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Desktop IE 11 にはほとんど変更はないみたい(ただし、タブ関連の機能に若干の差異がある。参照: IE10 と IE11 の[インターネット オプション]を比較 - だるろぐ)。本題には関係ないけれど、スクリーンショットでは Office の IE アドインが拡張保護モードによってブロックされているのがわかる。ちゃんと拡張保護モードが動いているのだな、と安心するとともに、自社アプリなんだから対応しておこうよ……と思わないでもない。

Immersive IE

Immersive IE 11(要するにデスクトップじゃない、メトロな IE 11)には変更が多い。

タブ

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まず、タブバーの位置が上から下へと変更された。IE 10 の場合はタブが上にあった。

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IE 10 のタブバー。これに慣れちゃったので、新しい IE は少しめんどくさい。好意的に解釈すれば、アプリバーでブラウザー領域の上部が隠れなくなった、とは言える。けれど、これは必要な変更だったのかどうか。

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ただ、[常にタブとアドレスバーを表示します]というオプションが追加されたのはとてもよいと思う。Windows Phone 版の「Sleipnir Mobile」をちょっと彷彿とさせるデザイン。タブバーの位置が変更されたのも、この機能との兼ね合いがあったのかもしれない。

話は変わるが、タブはともかく、アドレスバーは常に表示しておきたいと個人的に思うのだけれど、そういうオプションはつかないのだろうか。アドレスバーを確認する癖をつけることは、セキュリティ的にも望ましいのと思うだけれど。

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また、タブツール(タブバー右端にある[…]ボタン)に[閉じたタブを再度開く]が追加されたのもナイス。

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また、タブにコンテキストメニューが追加されて(IE 10 にはなかったんだよ!!)、ほかのタブを閉じたり、タブが複製できるようになった。このように、タブ関連の機能はかなりアップグレードされている。まぁ、“自称上級者”を満足させるほどではないと思う*1が、IE 10 で「なんでできないんだよーくそがー」と思うことはだいたい潰されているような気がする。

さて、このコンテキストメニューで気になるのは[タブを新しいウィンドウで開く]だよね。Immersive(全画面)なのに“ウィンドウ”だって?

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試してみるとこんな感じになる。なるほど。画面が分割され、二画面でブラウザーが表示される。横解像度が十分に高ければ、3つとか4つとか広げられるのだろうか。

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(常にタブバーを表示しない場合)

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(常にタブバーを表示する場合)

スナップ(ってもう言わないんだっけ? 画面分割?)をやめると、タブバーがこんな感じに。ほかのウィンドウのタブがグループ化され、一般のタブと並べた表示される。これはたまにバグって表示されないのだけど(再現条件がわかればフィードバックしたいのだが)、ウィンドウを“消し”ても、そのタブへ再びアクセスできなくなるわけではないということで。

お気に入りとよくアクセスするサイト

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IE 11 で新規タブを開いた場合。

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同じことを IE 10 で行った場合。なぜか“お気に入り”が削除されている。これは機能退化であるように感じられる。“お気に入り”のサイトは新規タブボタンではなく、“お気に入り”からアクセスすればいいじゃない、ってことなのかな。

それ以外はおおむね好感触。

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IE 11 では“お気に入り”の管理が改善された。Immersive IE で“お気に入り”のフォルダ分けがサポートされたので、“お気に入りバー”が Desktop IE と Immersive IE で共有できるようになる。なんで今までできへんかってん。

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Immersive IE の“お気に入り”に表示しておけるフォルダ階層を“お気に入りバー”にしておくといいかも。それにしても名前が混乱しているというか、最初はここらへんのユーザーインターフェイスがちょっとよくわからなかった。プルダウンを示す“^”の下向きのマーク、相変わらずわかりにくいし。

[設定]チャーム

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[設定]チャームの内容はかなり充実した。IE 10 はよく言えばシンプル、ぶっちゃけて言えば貧弱だったけれど、これでだいぶマシになった。全部あげてもキリがないので、重要そうなものだけピックアップする。

履歴の削除

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削除できる項目がコントロールできるようになった(これまでは全削除のみだったのかな)。とくにパスワードやフォームのオートコンプリートは、勝手に消されても困るし、消せなくても困る。

Do Not Track の設定

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個人的に Do Not Track がデフォルトで ON であることは、ユーザーのためによいことだと思う。デフォルトで有効化したら、サーバー側で DNT が無視されてしまうじゃないか、という意見もあると思うけれど、それは DNT という仕組みがクソだからだ。ユーザーが DNT を知れば、ほとんどの人は ON にしたいと思うし、ON にしておいてくれよと思うだろう(統計はとったことがないが)。もし Mozilla が DNT を本当に推進しているというのならば、インストールや初回起動時に DNT の存在を案内すべきだ。IE では“おまかせ設定”を選択しなければ、初回起動時にユーザー側で DNT の ON/OFF が選択できるようになっているはず。

話がそれた。

DNT がデフォルトで ON であることは、基本的にいいことかもしれない(少なくとも個人的にはそう思う)。だとしても、簡単に OFF にできないのもどうかと思う。その点がちゃんとサポートされたのはいいことだと感じる。

ページ予測によるページフリップ

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これに限らず、プリロード機能は OFF にできることが望ましい。従量制ネットワークであまり回線を無駄遣いしたくない。このあたりの設定は、ネットワークの種類に応じて変えられるとなおいいと思う。もしかしたら、システム側で気を利かして OFF にしている可能性もなくはないが(未検証)。

アカウント

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ブラウザーが記憶するアカウント情報をユーザー側で削除できる。

*1:たとえば、タブの並び替えはできない