親知らず

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昨日から、左の奥歯が痛い。

そこには、親知らずが生えている。最初は歯茎に覆われていたのだけど、今では舐めるとツルツルしたその肌にアクセスできるほど。舌で念入りに調査・分析した結果、どうもこの歯は横向きに生えているらしい。

「これは抜かなきゃなるめぃなぁ」とずっと思ってたのだけど、そんなに実害がなかったので放置していた。歯は多いほうがなにかと重宝しそうな気がするし。ただ、歯磨きの時がめんどくさいけど。よくモノが詰まるし、念入りにブラッシングしなければとれない。

そんな親知らずが、昨日から痛い。

昨日の夜はあんまり寝付けなくて、親知らずをグリグリしてたのだけど、そのうち飽きて寝た(12時間ぐらい)。起きると痛みは引いていて、若干歯茎が腫れているかなぁ、といった程度。

そういえば、たまにこうして痛いことがこれまでにも何度かあったっけ。歯の数は増えてもアゴの大きさには限りがあるわけで、やっぱりそこへ無理やり生えてくるとなると窮屈なのかもしれないな。っつーか、なにしに生えてきたんやお前。無駄なカルシウム使って、宿主に迷惑かけて。まるでおれ様のようではないか。

いい加減、この傍若無人な店子には、ほとほと嫌気がさしてきた。今度お家賃もっていくとき、近所にいい歯医者がいないか大家さんに聞いてみよう。リンゴをもらったお礼もしなきゃなるまい。