おしりの気持ち。

執筆日時:

お盆休みなので、実家に帰ってゴロゴロしていた。

小さな頃は台所でお手伝いして、配膳も自分でやるのが当たり前だったのだけれど、今はほんと、ゴロゴロしているだけでビールからおつまみ、食後のデザートまで勝手に出てくる。これがオトナになるということか! 洗濯場にパンツ投げておけば次の日には洗濯してたたんであるし、お風呂入りたい時間になったらお湯が湧いている。高校野球とオリンピックと睡眠を2、3回ぐらいループしたところで、精神は完全にトロけて森羅万象と一になり、もはや時間の感覚すら失い日付も曜日もわからない。

というわけで「これではいかん」と思い、ちょっと予定を切り上げて自宅に戻った。

それはそうと、実家で弟1号&2号と久しぶりに会ったのだけれど、二人とも電話が iPhone になっていた。 iPhone 4S なので、音声コマンド機能 Siri が使える。コイツはなかなか便利で、「5時にアラームをセット!」というとほんとに 5:00 に目覚ましがセットされる。

ただ、さすがに「ヒデユキ*1を暗殺しろ!」と命令しても、「命令の意味がわかりません」みたいな答えしか返ってこない。

「あぁ、そんなのもわからんのか?」
「命令の意味がわかりません。 Web でお調べしましょうか?」*2

まぁ、まだまだその程度の精度ってわけだよね! とバカにしていたのだけれど……

今日の昼、妹から電話があった。

「あんなー、あんなー、今京都おんねん!」
「ふぅん」
「でなー、でなー、お昼ごはん、どこいけばいいん?」
「知るかよ、適当にそこら辺で食えよ。」
「はぁ? むかし京都住んでたくせに使えへんな。5分待つから思い出せ(プチッ」

理不尽な要求に応えようと一生懸命記憶をたぐる。すると、ふと Siri の気持ちがわかったような気がした。ヤツもこんな気持ちだったのかもしれへん。次からは、相手のことも考えて命令をお願いすべきやわ。

結局、ラーメン*3ぐらいしか思いつかなかったので*4、「銀閣寺の"ますたに"がいいよ」と5分後に電話した。お気に召すかまではわからない。


大きな地図で見る

*1:弟1号の名前

*2:知らんけど、こんな感じ

*3:京都はラーメンが結構美味しいと思う

*4:京都に住んでいたのは学生時代で、そんな観光客が行くようなランチの店なんか知らない!