無能について
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一、武篇道ふがひなきにおいては、属託を以て、調略をも仕り、相たらはぬ所をば、我等にきかせ、相済ますのところ、五ヶ年一度も申し越さざる儀、由断、曲事の事。
無能なものとは、
自分の能力を測ることができない、
もしくは測る意思をもたない者のことを言うらしい。
できもしないのにひたすらタスクを抱え込み、その重みだけ満足してしまう。
集団において、自らがボトルネックであることを理解したがらない。
既存のやり方に固執して、新しくより効率的な方法を開拓しようとしない。
挙句の果てには、創意や工夫を敵視しさえする。
能力が足りなければ協力を仰ぐなり、独学すればいいのにそれもしない。
彼・彼女にとって、努力とは繰り返しに耐える忍耐であり、
結果よりはむしろ努力こそが評価されるべきである。
個人的にはそれはそれでいいと思うが、それはお互いによく知った内輪での話であり、外に対してはとてもそのような言い訳で許してもらえるとは思えない。外部の人間にとっては、無能の尻拭いをする義理がないからだ。