日本語入力システムあれこれ。

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最近は標準の日本語入力システムがすっかり Google 日本語入力 - ダウンロード になってしまった。やっぱり、標準で語彙をたくさんもっているのは便利。IMEの便利さは、

語彙の豊富さ + 文節解釈の適切さ + 変換候補の表示順序の適切さ

でだいたい決まるかなーと思うのだけど、「文節解釈の適切さ」は自分で"コマ切れ変換"を心がければIMEの能力差はそこまで気にならない。「変換候補の表示順序の適切さ」も、今時のIMEでそこまでひどいのはあまりない。正直なところ、Google IMEその点、だいぶお馬鹿な方だと思うけれど*1、「語彙の豊富さ」が圧倒的なので、全体としてはまぁまぁ許せるというか、むしろ使いやすく感じる。

けれど、最近は MS-IME も悪くないな、と思い始めた。というのも、まずソフトウェアの相性問題が少ない(参照:低い整合性レベル - だるろぐ)。そしてやはり、基本的な機能の作りこみがきちんとしている。たとえば、手書き入力をみてくれたまえ。

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どっちが期待の動作か、一目瞭然だよね。まぁ、OSを作っている会社が作っているIMEだし、リファレンス実装みたいなもんだし、割り引いて評価すべき要素もあるけど、それでもやっぱり年輪を重ねただけのことはある。

問題は「語彙の豊富さ」だけれども、 Windows 8 の標準IMEで「オープン拡張辞書」がサポートされれば、状況はかなり好転するかもしれない。

インストールもアップデートも簡単。 SkyDrive で共有すれば、辞書の同期もそんなに難しくなさそうだ。できればそれもローミング機能*2で実現してほしいのだけど。

というわけで、[Ctrl]+[Alt]キーでの IME 切り替えも最近は多用している。「Google 日本語入力」は便利だけど、[Ctrl]+[Alt]キーを無効化してメインで使うほどの信頼はない。

徳島のアレはどうなのよ

去年まで買ってたけど、OSを再インストールするたびにアクティベーションするのが面倒になってきた。フォーマルな用途には一番適しているけれど、そうなるとカジュアルな用途にはあまり使いたくない(変な言葉を覚えちゃうので)。あと、「言葉狩り」問題*3が気になる。

中国のアレはどうなのよ

[Ctrl]+[Alt]キーでの切り替えが異常に遅い。使い勝手に関しては……違和感が大きいが、既存の IME に慣れていなければ、ああいうのもありなのかな、と思う。殊更ディスるほど悪くないけれど、基本機能の完成度という点では一番劣る。けれど、スキン機能はちょっと面白いね。マネタイズにも繋がりそうだ。無償ソフトが生きていくにあたって、そういうのを考えておくのは大事なことだと思う。ようやく慣れてきたところへ公開停止、では泣くに泣けない。

あと、やっぱり会社が信用されてない。個人情報を収集されてるんじゃないか、とか。個人的には気にしてもしょうがないって感じだけど、気にする気持ちもわからないでもないし、嫌なもんを無理に使うこともないかなと思う。まぁ、そういうのを気にする人とはターゲットが違うというのが正直な感想。

*1:「未~」という熟語を入力した時、「未」+「~」に分節分けされた挙句、「未」がなかなか出てこないとか。あと、たまに「誰が使うんだよ!」とツッコみたくなる言葉が変換候補の先頭に来たりする

*2:Windows 8ではこの機能で壁紙などの機能がMicrosodtアカウント単位で同期される

*3:一部差別用語とみなされた語句が変換できない問題。それはそれでいいのだけど、たまに「?」となることがある