Windows 8 = Windows 8 + Windows RT
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米Microsoft Corporationは16日(現地時間)、次期バージョンのWindowsの正式名とそのラインナップを公式ブログ“The Windows Blog”で公表した。
それによると、x86/x64アーキテクチャー向けWindowsの正式名は「Windows 8」となる。一般向けに提供されるエディションは「Windows 8」と「Windows 8 Pro」の2つとなり、「Windows 7」の5エディション構成から大幅に簡素化された。
ARM版の「Windows RT」というネーミングが少し意表をついたというか、正確に言えば「ソレジャナーイ」感があるのを除けば、それほどサプライズはなかった感じ。WinRT(Windows Runtime)と紛らわしいし、なんでこんな名前になったのか、理解に苦しむ。
公式と非公式もあるんですね>Windows RT
— だるやなぎさん (@daruyanagi) 4月 17, 2012
けれど、ARM版“Windows 8”に“Windows 8”という名前を与えず、わざわざ「Windows RT」という名前をつけたのは少し意味深。なぜ「Windows 8 RT」ではなかったのか。
ひとつ考えられるのは、「従来のx86/x64向けアプリケーションが利用できない」という点を考慮したという可能性。やはりWindowsの進化の本流は「Windows 8」「Windows 8 Pro」であり、「Windows RT」はそれとは少し毛色の違うモノですよということを名前で示す=差別化をしたかったのかもしれない。
もうひとつとしては、リリース直後はARM向けのバイナリが揃わないことが当然予想される、ということが挙げられると思う。だから、「Windows RT」においては旧来のデスクトップではなく、WinRTの部分、つまりメトロデスクトップの部分を推したかった、印象付けたかったのではないかな。
そして、もっと勝手な想像を働かせるならば、 Microsoft は「Windows RT」を旧来のデスクトップを切り離した、完全にメトロスタイルだけのOSにしたかったのかもしれない。けれど、それでは「Microsoft Office」の搭載すら難しい=競争力に不安がある。そういった苦渋の決断の末の折衷案が、「Windows RT」というネーミング+旧来のデスクトップで動作する「Microsoft Office」のバンドルだったのかもしれない。
まぁ、所詮外野の憶測だし、何も確実なことは言えないのだけど。とにかく、Windows 8が成功してくれないとWindows StoreやWindows Phone 8も自動的にコケるわけで、なんとか成功して欲しいなぁ、と思うのです。