カミルスに課せられた罰金
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かくてカミルスは、あのホメロスに出てくるアキレウスのように、市民に呪いをかけて立ち去り、欠席裁判で15,000アスの罰金を課せられた。これを我々(ギリシャ人)の貨幣で言えば1500ドラクマになる。アスというのは、当時のローマで流通していた銅貨で、この銅貨10枚で銀貨1枚分になり、それはデナリウスと呼ばれ、これが我々のドラクマに相当するのである。
五賢帝時代の話だと思うが、1デナリウス=1ドラクマだったらしい。同じ物をラテンではデナリウス、ギリシャではドラクマと言っただけかもしれない。
ドラクマは紀元前3世紀以降ローマ領の地域でも流通した。ドラクマは長期にわたって広大な地域に流通したため、現代の貨幣価値への換算は難しいが、紀元前5世紀の1ドラクマは1990年の25ドルに相当するという研究がある。研究者たちはローマ帝国の初期には1ドラクマは労働者の一日の賃金であったという。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%9E