Windows 8 と3つの入力デバイス

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次期WindowsとなるWindows 8では、新しい「Metro」スタイルのユーザーインターフェイス(UI)と、現在使い慣れているWindowsデスクトップの改良バージョンの2つを使い分けられるようにすることが明らかになった。
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(中略)
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しかし、これまでの多くのケースでは、2つのスタイルを同時に使用できるようにすると失敗することが多い。Microsoftがこれを知らないはずはなく、Windows 8でユーザーが納得するようなどのような仕組みを用意しているのか、興味を引くところだ。

Windows 8では2種類のUIを搭載、「Metro」と現行デスクトップ -INTERNET Watch

Windows 8では2種類のUIを搭載、「Metro」と現行デスクトップ -INTERNET Watch

Windows 8 のUIが「現行UI+タイル」の2本立てになるというのは、今回初めて「明らかになった」わけでもないのだけど、気になるのは最期。_「これまでの多くのケースでは、2つのスタイルを同時に使用できるようにすると失敗することが多い」_これは少し気になった。おそらく Media Center Edition(MCE) のことをでも言っていると思ったのだけど、本当にそうなのだろうか。

と思って、結論を出せずにその記事のことを忘れていたのだけど、今日こんなツイートを見かけて、自分のなかにあったあやふやな考えが急に輪郭を帯びてきた。

Windows 8のタイルUIと今のUI、要するにWindowsとDOS窓だと思ってるんだけど、何でも昔に例えちゃうのもどうなんだろうと思う(苦笑less than a minute ago via Twitter for Android

なるほど。

現在のWindowsのユーザーインターフェイスは、_CUI(Character-based User Interface)_ と _GUI(Graphical User Interface)_ の2つからなっている。CUI は基本的にウィンドウシステム上の一アプリケーションとして動作しているように見えるので、ついつい忘れがちだが。

CUI は、Windows で言うところのいわゆるDOS窓で、基本的に_キーボード_を利用してコマンドを入力して操作する。

一方 GUI は、今のウィンドウシステムのことで、おもに_マウス_を利用してウィンドウ・ボタン・テキストボックス・スライダー・リストボックスなどの部品を操作して入力を行う。 *1

Game Apple II / Mech Brigade SSI

これまでのユーザーインターフェイスは、新しい入力デバイスの出現によって駆動されてきた。

パンチカードによって与えられたデータを処理するだけの時代は、実行ボタンが事足りた。
対話型システムが現れると、キーボードと CUI が発明された。
マウスという革新的なデバイスの出現は、 GUI の誕生を促した。

この流れを考えると、今の新しい入力デバイス――_タッチパネル_――にも、それにふさわしいユーザーインターフェイス(Touch UI)が与えられるべきだ *2 。それが Windows 8 のタイル、というわけだ――と思う。MCE が失敗したのは、それに対応するリモコンという入力デバイスがパソコン机にはフィットしなかったのと、PC そのものがリビングへ進出できなかったという事情があるからだ。

個人的にはこれで納得できたので、あとは CUI+GUI(Windows System)+Touch UI がどのように共存するのかに注目したいと思う。あとは、NUI デバイス Kinect の行方かな。

*1:ちなみに、Windows において、これらの GUI 部品はすべてウィンドウ(親ウィンドウ・子ウィンドウ)として扱われる。まぁ、だからWindow"s"と呼ばれているのだけど

*2:Windows 7 ベースのタブレットPCの使い勝手は最悪だ! それでもまったく工夫がないわけではないのだが……