シルクロード

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シルクロード(絹の道)は、前近代においてユーラシア大陸の東西交流の舞台となった地域。

シルクロードは東西だけでなく、南北にも網目状に巡らされていたし、気候や政治・経済事情の移り変わりに応じてめまぐるしく変化してきた。また、運送はもっぱら家畜(もしくは人力)に頼っていたので、商品は軽量・高価な奢侈品を主力としていた。また、商品は一人が長距離を運ぶのではなく、複数で中・短距離をリレーするのが普通であったらしい(それらの点が、大航海時代・近代以降はネックとなり、海の道に取って代わられた)。

主な取引

  • 中国:絹織物 ・紙 ・茶
  • ペルシア ・東地中海方面:金銀器 ・ガラス製品 ・乳香 ・薬品 ・絨毯
  • インド ・東南アジア:胡椒 ・香木 ・宝石 ・珊瑚 ・象牙 ・犀角 ・鼈甲 ・藍
  • ロシア ・シベリア ・満洲:高級毛皮 ・朝鮮人参 ・鹿角 ・魚膠
  • 中央アジア
    • コ ータン:玉
    • バダクシャン:ラピスラズリ
    • クチャ:硇砂 (どうしや )
    • チベット:麝香やヤク牛の尻尾
  • 毛織物 ・綿織物 ・真珠 ・装身具 、鎖帷子 ・装飾鞍などの武具 、葡萄酒 ・蜂蜜 ・大黄など
  • 奴隷と家畜(重いが、自分で動くため、障害にはならない)
  • ウマ、ラクダ:足が速く高価
  • ヒツジ、ヤギ、ウシ:安価、鈍足(短距離での重量物の輸送にはウシでも可?)