最近読んだ本:『スキタイと匈奴』『ケルトの水脈』『トロイア戦争全史』『経済学と倫理学』

執筆日時:

今月は身内に不幸があって、本は少し読んだけど、ブログに書く気が起こらなかった(あまり考え事をしたくないときは、プログラミングのようなロジカルなことをしている方が楽しく、憂さが晴れるようだ)。とはいえ、何も書かないのもあとで振り返るときにアレなので。

興亡の世界史 スキタイと匈奴 遊牧の文明 (講談社学術文庫)

興亡の世界史 スキタイと匈奴 遊牧の文明 (講談社学術文庫)

遊牧民の歴史を考古学的成果(+文献研究)を元に俯瞰した感じ。『歴史』を読んだあとだったので、とくにスキタイの部分は知識を整理するのに役立った。

f:id:daruyanagi:20170629225705p:plain

アタイアス王のイメージがちょっと変わったのだけど、それはまた今度。

興亡の世界史 ケルトの水脈 (講談社学術文庫)

興亡の世界史 ケルトの水脈 (講談社学術文庫)

ケルト文明の話。なんか世界史で触れるガリア(ケルト)とアイルランドあたりのケルトが繋がらんなーというのは前々から薄々思っていたのだけど、そこら辺をクリアにしてくれる本。ちょっとブルターニュ半島(アルモリカ)の考古学っぽい話の比重が大きすぎた気もするけど。

トロイア戦争全史 (講談社学術文庫)

トロイア戦争全史 (講談社学術文庫)

ペロッと読めて面白かった。個別の話は有名で、自分でも知っているものばかりだったけど、こうやって繋げて読んだのは初めてかもしれない。

登場人物のイメージ

f:id:daruyanagi:20170629230704p:plain

あと、地理の表現がなんとなくわかりやすかったのが印象的。ギリシア史関連の本は何冊か読んだけど、地理的なイメージを植え付けようとする表現にはあまり出会わなかった気がする。

アマルティア・セン講義 経済学と倫理学 (ちくま学芸文庫)

アマルティア・セン講義 経済学と倫理学 (ちくま学芸文庫)

思ったより薄かった。センの思想のエッセンスって感じで、とくに新しい知見なかったけど、脳みそが少し整理された気がする。