『オデッセイ』

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火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きていた。空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で、ワトニーは生き延びようとする。一方、NASAは世界中から科学者を結集し救出を企て、仲間たちもまた大胆な救出ミッションを敢行しようとしていた。

オデッセイ - 作品 - Yahoo!映画

劇場で予告編を観たときは「よくある宇宙サバイバルものかな?」と思い、それほど気にも留めていなかったのだが、横浜から松山に遊びに来た友人が『ザ!鉄腕!DASH!!』だよと勧めるので、大街道の小さな映画館で見てきた。想像以上に『ザ!鉄腕!DASH!!』だった。原題は『火星の人(The Martian)』なのだそうだが(本編の最初に書いてあった)、なぜ『オデッセイ』 なんていう名前にしたんだろうな。ちなみに「オデッセイ」とはホメロスの長編詩のこと。転じて「長期の放浪,長い冒険(の旅), 遍歴.」という意味があるらしい。宇宙の探検・旅行にはピッタリの名前なんだが、話の内容には若干あっていないように感じる。

ちなみに Wikipedia によると、ワトニーが水を作るために用いた電気分解の技術は実際に使われているものなのだそうだ。そのほかの技術も、たいていは使えるものみたい。覚えておけば火星へ置き去りにされても死なずに済むな! ただ、火星の“嵐”はそれほど大したものではないのだそう。確かに風速はものすごいが、大気が薄いため、船にダメージを与えるほどのものではない。あと、火星の重力は劇場版では再現されていないらしい。だったら、自分みたいな文系人間だと「大ジャンプしながら進んでいけば楽ちんじゃん?」だなんて思いがちだが、よくわからないけど足に来るダメージは変わらんらしい。宇宙は難しいね。